花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ [本]

低気圧のせいで、
日本列島は大荒れの天気となりましたね。

昨夜は、雨嵐がひどかったですが、
今も外では風がごうごうと唸っています><

私の住んでいる所では、
がそろそろ見頃だったのですが、
この強風で、散ってしまわないか心配です。
入学式までは、残念ながら持たないでしょうねぇ。。。

桜の時期は、こうやって、
一瞬の花の見頃を楽しむために、
大勢の日本人が、やきもきとしますよね。
日本ならではの、風流な文化ですね。

昨夜の花嵐で、ふと、
「花に嵐のたとえもあるが、さよならだけが人生さ」
という名句が頭に浮かんできました。

これは、有名な唐の時代の
于武陵(うぶりょう)という人が作った
五言絶句「勧酒」を、
井伏鱒二が訳したもので、
井伏鱒二のオリジナル意訳は

この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

というもの。



やはり名訳だと思います。
寺山修二も、この言葉を気に入り、
「さよならだけが人生ならば、また来る春はなんだろう」
と返したそうですが、知的ですね(*^_^*)

う~ん、文学、したくなりました(笑)。
寺山修二も好きだったんです。

大正時代に流行った歌、
「命短し恋せよ乙女」や、
一期一会、なども
同じことを言っているのでしょうか。

人の人生は短いもの、尊いもの、
今、この一瞬一瞬の縁を大事にしよう、
精いっぱい生きよう、と言うことでしょうか?!

そういえば、西洋でも、ローマの詩人ホラティウスに
Carpe diem (カルペ・ディエム)
という語句があります。
学生時代に知った言葉で、
今でも折に触れ思い出す言葉です。
ちょっとカッコいいでしょ?!
英訳では、「seize the day」
訳されていることが多いですが、
「一日の花を摘め」「その日を掴め」と言う意味で、
やはり、今この瞬間を楽しみなさい、大切にしなさい、
と言っているのだと思います。

洋の東西、普遍的な想いは通じるものがありますね。



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